知ってトクする豆知識:膝編

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知ってトクする豆知識:膝編

膝関節の伸展機構

膝関節は、半月板を挟んだ大腿骨(太ももの骨)と下腿の骨(脛骨腓骨)とが、4本の靭帯で接続されている関節で、スボーツの基本動作(走る・蹴る・跳ぶなど)によって酷使され、トラブルが発生する確率も高い部位です。

膝関節構造

膝の伸展機構にかかる大きな力

大きな力1

膝を曲げた時にかかる圧力

屈伸運動のような単純な動作を行う時でも、膝のお皿は予想をはるかに超える圧力を受け、それを吸収しながらなめらかな膝関節運動を支えています。(例えば体重60kgの人がしゃがみこむ場合、お皿は420kgの圧力を支えています。)そのため膝のお皿とその周囲は、カのバランスが少し崩れただけでも、障害や不安定な状況を引き起こす可龍性が高いと言えます。

大きな力2

お皿を膝の外側に引っ張る力

お皿を中心に上へとつながる大腿四頭筋の軸は、外側へ向かって斜めに走っています。またお皿の下へつながる膝蓋腱の軸も、同様に外側斜めに向かっています。その結果、両方に引っ張る力が働くと膝のお皿は膝関節の外側へ強い力で引っ張られます。通常膝のお皿は、ももの骨(大腿骨)の溝の中を滑っていますが、このようなカにより外側への傾きが強くなったり、滑りの軌道がズレてしまうと、痛みなどが発生しやすくなります。

膝関節の機能障害

(内側側副靭帯損傷)

イメージ:内側側副靭帯損傷

内側側副靭帯とは、膝の内側で太ももの骨とスネの骨をつなぐ靭帯で、腔の内側が開いてしまうのを防いでいます。

 

(内側側副靭帯損傷の主な発生例)

  • 膝の外側からタックルされた時
  • 急激なストップや方向転換した時
  • ジャンプの着地時にバランスを崩した時など

(前十字靭帯損傷)

イメージ:前十字靭帯損傷

前十字靭帯は、大腿骨(太ももの骨)の接続面後部から、半月板の上を通り、脛骨(スネの骨)の接続面前部に至る靭帯で、下腿(膝から下)が前方ヘズレるのを防いでいます。

 

(前十字靭帯損傷の主な発生例)

  • 下腿の前か、大腿の後ろからタックルされた時
  • 急激なストップや方向転換した時
  • ジャンプの着地時にバランスを崩した時など

(内側側副靭帯損傷の機能障害)

イメージ:膝のぐらつき

  • 膝関節が横にぐらつく(側方動揺)
  • 膝を曲げたときに下腿がねじれる感じを覚える

(前十字靭帯損傷の機能障害)

イメージ:前方動揺

  • 踏み込んだ時に膝がガクッとなる(前方動揺)
  • 膝が頼りない感じを覚える(下腿異常回旋)

縦の支持構造と横の支持構造

お皿の正常な動きは、4方向の支持帯や支持構造によって支えられています。これらの支持帯や支持構造が、何らかの原因でスムーズに働かなくなったり柔軟性が低下したりすると、様々な障害が起こります。

横の支持帯

膝のねじれ(大腿四頭筋膝蓋腱のなす角度が強くなる)や筋力の衰えによって横の支持帯のアンバランスが大きくなると、 お皿は正常な動きを保てなくなり、お皿やその周辺に違和感や不安定感が生じます。

代表的な症状

  • お皿の外側にひっかかる感じがある。
  • お皿の内側、外側が痛む。
  • お皿が外側にズレる。
イメージ・縦・横の支持構造

縦の支持構造

繰り返しの激しい運動や加齢により伸展機構が疲労し、 柔軟性がなくなると、お皿は正常な動きを保てなくなり、膝の屈伸により伸展機構に障害がおきやすくなったり、お皿やその周辺に違和感が生じたりします。

  • ジャンパーの膝トラブルなど

代表的な症状

  • 膝の前面が痛む。
  • お皿の周りが痛む。
  • 登山の下りや長時間のスポーツ、またはスポーツのしはじめに膝が痛む。

ジャンパーの膝トラブル

膝のオーバーユースによる筋疲労で筋肉の伸展性が低下してくると、大腿四頭筋の柔軟性が低下し、繰り返される伸展(キックなど)・衝撃綬衝作用(着地)がストレスとなって起きる傷害です。

(ジャンパーの膝トラブル・主な発生例)

  • 膝の縦方向の動音にひねりが加わる動作(ダッシュやターン、ジャンプなど)を繰り返す時
  • 固い床の上で競技をした時など

(発生しやすい種目)

  • バスケットボール・パレーポール・長距離ランニング・サッカ一・テニスなど
イメージ:ジャンパーズニー

症状としては

  • 膝を深く曲げると違和感が増す。
  • 膝蓋骨の下端や上端を押すと違和感が増す。

成長期の膝トラブルの機能障害

成長期の骨にある成長軟骨の層は、軟らかくトラブルを起こしやすい構造になっています。その原因は、成長期の膝のオーバーユース。骨の成長と筋・腱の成長のアンバランスと言われています。

(膝関節傷害(オスグット・シュラッター病)

オスグッド・シュラッター病は、10〜14歳のスポーツを盛んに行う少年に多く見られ、成長期の骨の成長と筋・腱の成長のアンバランスが主な原因と言われる、成長期のオーバーユース(使い過ぎ)のひとつです。脛骨粗面部に強大な牽引力がかかり、骨側に損傷を来して発生します。

  • スポーツ活動中は支障がない。
  • 練習後に違和感を感じる。

軽度・中度のものがほとんどで、骨の成長が鈍化するにつれて違和感は治まります。しかし無理に運動を続けると、症状が悪化し後遺症となって残る場合もあると言われています。

イメージ:成長期の膝トラブル