知ってトクする豆知識:脚編

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知ってトクする豆知識:脚編

ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれています

静脈還流のメカニズム

人間のカラダの中には体重の約60%の水分があり、そのうち3分の2は細胞の中に、3分の1は細胞の外に分布しています。細胞の外の水分は血液中の血漿と租織間液の2つに分けられます。この組織間液が異常に多くたまった状態を「むくみ」と言います。筋ポンプ作用が充分に働かないと、静脈の血液の戻りが悪くなり(静脈還流障害)血液が下肢に滞ってしまいます。こうなると、血液が内側から血管を押す力が強く、静脈は水分を充分に吸収・回収できずに「むくみ」が生じます。つまり病気でなくても、ずっと立っていたり、イスに座っていたりするだけでもむくみは起きるのです。また、筋肉が疲労して筋ポンプ作用が弱まった場合でも、同じようにむくみが生じると考えられています。むくみが起きると脚がだるく重く感じられるようになります。

静脈は血液を心臓へと輸送する役目を持っていますが、脚の静脈は心臓からもっとも遠くにあるため、心臓のポンプ作用が行き届きません。しかも人間は直立で生活しているので、脚の血液は重力に逆らって心臓へと戻らなければならないのです。


●血液にかかる重力

静かに立っている時は、血液に重力がかかり、足首の静脈には120hPa(90mmHg)の圧力が加わっています。つまり脚の血液を心臓へ戻すためには大きなエネルギーが必要になります。


※1mmHg=500円硬貨1枚を皮膚にのせた時にかかる圧力とほぼ同じ。

イメージ:静脈還流のメカニズム

ふくらはぎの筋ポンプ作用

重力に逆らって血液を心臓に戻す働きをするのが、ふくらはぎの「筋ポンプ作用」です。この働きからふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれています。筋肉が収縮することで静脈が圧迫され、血液がしぼり出されるように流れ出す。また筋肉が弛緩すると下方より血液が再充満する。この一連の働きを「筋ボンプ作用」と言います。

さらに静脈には、血液の流れを一方通行にするための弁がたくさんあり、これによって効率的に血液が流れるようになっています。筋ポンプ作用によって、歩行時の静脈にかかる圧力を27hPa(20mmHg)以下まで下げる事ができます。

正常な脚における筋ポンプ作用

安静時

静かに立っている状態

イメージ:静かに立っている状態


安静時には、静脈は心臓から足首まで一本の道のようになり、血液の重力が直に血管にかかります。

運動時

筋収縮期

イメージ:筋収縮期


交通枝と下側の弁が閉じて逆流を防ぎ、血液は上側へと送られます。

運動時

筋弛緩時

イメージ:筋弛緩期


表在静脈深部静脈の下側の弁が開放され、血液が流れ込みます。

むくみは色々な病気によっても生じます。全身または片方の手や脚だけがむくんだり、程度が普通ではなかったり、翌日になっても症状が残る場合は、必ず医師の診断を受ける様にしましょう。