天下統一を目指した織田信長公は永禄10(1567)年、金華山に立つ城に拠点を移し、中国の故事にちなんで、この地に「岐阜」と命名したという説があります。信長公は戦いを進める一方、山麓に築かれた居館での接待、長良川での鵜飼観覧、岐阜城からの眺望などで特別な客人をもてなしたともいわれています。
①黄金の織田信長公
現在の岐阜城の天守閣は、昭和31(1956)年に復興されたもので、岐阜の街を見守り続けています。
②岐阜城
城跡を中心に整備された「岐阜公園」には、信長公をイメージした庭園や立礼茶席「華松軒」、「岐阜市歴史博物館」があります。
⑤立礼茶席 華松軒
④岐阜市歴史博物館
「ぎふ金華山ロープウェー」に乗ると、金華山の山頂までは約4分。
③ぎふ金華山ロープウェー
展望台や岐阜城の天守閣から長良川の自然美や市街が一望できます。
岐阜城天守閣から関ヶ原方面を望む
期間限定で開催される「岐阜城パノラマ夜景」では、オーロラのようなパノラマ夜景を楽しむことができます。
ぎふ金華山ロープウェー山頂駅にある展望レストランでは、信長公にあやかったメニューが人気です。ご当地B級グルメ「信長どて丼」は、丹念に煮込まれた豚ホルモンと牛スジ肉が白いご飯によく合います。
信長どて丼
また信長公が日本人で初めてバナナを食べたという説にちなみ、岐阜産で糖度が高く香り豊かな「天下布武信長バナナ」を使った「信長バナナアイス」も味わえます。
信長バナナアイス
ぎふ金華山ロープウェー山麓駅から徒歩5分ほどの「正法寺」の大仏殿には、日本三大仏のひとつに数えられる高さ約13.7mの大仏様が鎮座しています。そのやさしいお顔は、少し下を向いて微笑みかけているかのようです。大仏様の両側には表情豊かな五百羅漢像が並び、心落ち着くパワースポットです。
⑥正法寺
金華山と長良川に挟まれた一角に位置する川原町界隈には、伝統的なまちなみが残され、かつての日本の景色を今に伝えています。
⑨川原町の古いまちなみ
長良川では1300年以上脈々と受け継がれている鵜飼が毎年5月11日〜10月15日に行われており、その様子は観覧船から見学できます。
⑦鵜飼観覧船
「長良川うかいミュージアム(岐阜市長良川鵜飼伝承館)」では、映像や展示物を通して、鵜飼の歴史や技、鵜の生態、鵜匠の世界について知ることができます。
⑧長良川うかいミュージアム
長良川で獲れた天然鮎は、古くから朝廷に納められてきた岐阜の特産品です。やわらかい身とほろ苦い肝が上品で、塩焼きをはじめ、さまざまな料理を市内の宿や飲食店で味わえます。
天然鮎の塩焼き
長良川沿いに立ち並ぶ温泉旅館で赤褐色の湯に浸かり、疲れを癒やすのも良いでしょう。
岐阜MAP

近石病院が運営する「『食べる』を通して、地域を健やかに」をコンセプトにしたカフェ兼コミュニティスペース。「2023グッドデザイン・ベスト100」にも選出されました。管理栄養士が常駐しており、とろみのついたドリンクや嚥下食を提供しています。
https://comeswa.jp/
〒502-0902 岐阜県岐阜市早田大通2丁目8-1
TEL/058-216-3333
営業時間/9:00~17:00
休業日/木曜日
(取材:2024年11月)