ストーマ周りの皮膚を健やかに保つことは、装具の密着性を高め、漏れを防いで毎日を安心して過ごすためにとても大切です。
ストーマ生活を休むことなく支えてくれている私たちの皮膚には、"皮膚本来の守る力"="皮膚のバリア機能"という頼もしい力が備わっています。
今回は、ストーマケアを支える皮膚そのものにスポットライトを当て、知っているようで意外と知らない皮膚の仕組みと、皮膚が持つ頼もしい力について、ご紹介します。
皮膚はどんな仕組みになっているの?
私たちの皮膚は、外側から「表皮(ひょうひ)」「真皮(しんぴ)」「皮下組織(ひかそしき)」という3つの層でできています。
注目してほしいのは、「表皮」の一番外側の層、厚さ約0.02㎜の非常に薄い「角層(かくそう)」です。
この角層は、私たちの皮膚をさまざまな刺激から守る、とても大切な役割を果たしています。

※イメージ図
こんな悩み、心当たりはありませんか?
日々の生活の中で、こんなふうに感じたことはありませんか?
・ストーマ装具を貼っている部分がカサカサする
・装具の面板やテープが刺激になって、かゆい
・装具を剥がした後に、皮膚が赤くなりやすい
もし心当たりがあれば、それは皮膚のバリア機能が弱まっているサインかもしれません。
皮膚の"バリア機能"って何?
バリア機能とは、皮膚の表面にある「角層」が持っている、大きく分けて2つの働きのことです。
1. 外の刺激から守る:花粉やホコリ、微生物などの異物(アレルゲン*)が体の中に入らないようにブロックしています。
2. 水分の蒸発を防ぐ:体の中の水分が逃げないように閉じ込め、潤いをキープしています。
健康な皮膚はこのバリア機能がしっかり働いていますが、角層が傷つくことで、バリア機能が低下し、水分が逃げ出してトラブルの原因になります。

※イメージ図
*アレルゲン:アレルギーを引き起こす原因となるもの。花粉、ダニの死骸、ホルムアルデヒドなど、数多くの種類がある。
なぜ"バリア機能"は弱まってしまうの?
主な原因には、以下のようなことが挙げられます。
・年齢による変化:年を重ねると、皮膚の水分を保つ「脂質」という成分が減り、乾燥しやすくなります。
・装具交換の刺激:装具を貼ったり剥がしたりする毎日の動作が、実は皮膚にとって大きな刺激になり、角層を弱めてしまうことがあります。
このように、自覚のないままバリア機能が低下しているケースは少なくありません。
健やかな皮膚を守るために、"スキンケア"が大切!
皮膚のバリア機能の低下を防ぎ、健やかな皮膚を保つためには、日々のスキンケアが非常に重要です。
特別なケアではなく、実は普段の装具交換のステップそのものに、スキンケアの大切なポイントが隠れています。
ポイントを少し意識するだけで、皮膚への負担は変わります。
情報誌「向日葵13号」(2026年9月発行)では、ストーマ周囲の皮膚を健やかに保つための3つのステップとしてスキンケアのポイントを紹介しています。
毎日のケアに役立つ情報が満載ですので、ぜひご覧ください。
▼情報誌「向日葵」をご希望の方はこちらから
https://www.alcare.co.jp/stoma-life/himawari/magazine/
※本サイトの「向日葵オンライン」でも同内容を公開予定です。(2026年10月末頃公開予定)パソコンやスマートフォンからも手軽にご覧いただけるようになります。
※なお、皮膚にトラブルが生じたり異常を感じた場合は、自己判断でケアを続けず、まずは医師や看護師などの医療従事者にご相談いただくことが大切です。
次回のお知らせ
今回は、皮膚の仕組みと皮膚のバリア機能の大切さについてご紹介しました。
「スキンケアが大切なのはわかったけれど、具体的にどんなアイテムを使えばいいの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。
そこで次回は、ストーマ周りの皮膚をやさしく守るための「おすすめの保湿剤やスキンケア商品」をご紹介します。どうぞ楽しみにお待ちください。
