近年、地震や台風、豪雨による災害が多発しています。向日葵では定期的に災害対策情報を発信してきました。今回はこれまでに紹介した情報を再編集してお届けします。
災害はいつ発生するかわかりません。早めに備えておきましょう!
Q1 災害対策って何から始めれば良いのか、わかりません。
まずは、普段使っているストーマ装具一式を準備しておくことが大切です。装具を交換するときに必要な物品をまとめて非常用持ち出し袋やリュックに入れ、すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
また、外出時に被災することもあるので、常に予備の装具一式を持ち歩く習慣をつけましょう。
あわせて、自分が使っている装具の商品名やサイズ、装具を購入している販売店の名前や連絡先などをメモして携帯しましょう。非常用持ち出し袋の中だけでなく、普段持ち歩く財布や手帳にも入れておくと、外出先で被災したときも安心です。商品名やサイズがわかるもの(商品の箱など)をスマートフォンで撮影しておくのもおすすめです。
●装具交換に使うウェットティッシュは肌への刺激が少ないノンアルコールのものにしましょう。
●ビニール袋は中身の見えないものにしましょう。におい対策として防臭タイプがおすすめです。
●ストーマの情報を書いたメモは、非常用持ち出し袋や障害者手帳、財布などに入れておきましょう。
Q2 ストーマ装具や交換に必要な物品は、何日分用意したら良いですか?
さまざまな意見がありますが、備蓄は2週間~1ヶ月くらい、非常用持ち出し袋は2週間分くらい(持ち運べる量)が望ましいです。
Q3 災害時のストーマ装具交換で、気を付けるべきことはありますか?
災害時であっても、いつもどおりの交換日数にしましょう。手持ちの装具が少ないと交換間隔を延ばしたくなるかもしれませんが、交換間隔を延ばしたことで皮膚トラブルが起きてしまったら、さらに処置が必要になる可能性があります。災害時もいつもと同じ間隔で交換ができるように、装具を多めに備蓄し、すぐ持ち出せる準備をしておきましょう。
Q4 断水や停電で自宅のトイレが使えない場合の備えはどうすれば良いですか?
簡易トイレを備蓄しておきましょう。簡易トイレはホームセンターや通販などで手に入ります。1週間分くらいあると安心です(1日平均4~5回×7日分×人数分)。災害時はゴミの収集も遅れやすいです。においが漏れないように防臭性のあるゴミ袋に入れたり、消臭剤を活用したりすると良いでしょう。処理方法は各自治体の指示に従ってください。
Q5 水分摂取や食事について、心がけることや備えるべきことはありますか?
災害時も水分や食事はしっかりとりましょう。水分と食事をしっかりとることは、便秘予防にもつながります。また、避難所で配布される食事は炭水化物が主体で、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などが不足しがちです。便秘予防や健康維持のために、栄養価が高く長期保存できる食品を用意しておきましょう。
農林水産省では、食品の選び方や災害時に役立つ簡単レシピなどをまとめた「災害時に備えた食品ストックガイド」を公開しています。
「災害時に備えた食品ストックガイド」PDFのダウンロードはこちらから
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html
過去号の災害対策関連記事はWebサイトでご覧いただけます。
(発行:2025年3月)