• トップ
  • ニュースリリース
  • 「身体拘束最小化」の実現に向けて。 看護師と企業が共に考える双方向型対話の場「第2回 ナースともCafe」を開催しました

ニュースリリース

2026年10月 7日

「身体拘束最小化」の実現に向けて。 看護師と企業が共に考える双方向型対話の場「第2回 ナースともCafe」を開催しました

アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:伊藤 克己、以下「アルケア」)は、創業以来「親切な製品をつくること」を志し、ケアをする人・ケアを受ける人の潜在的なニーズを察知して磨き抜かれた製品・情報・サービスを提供し、ケアの可能性を豊かにしていく「ベストケア」創造企業です。
このたび、双方向型の対話の場「第2回 ナースともCafe」を2026年6月24日に開催したことをお知らせします。
本取り組みは、医療・福祉の現場で働く医療従事者と企業が語り合い、現場の課題や想いを共有しながら、より良い医療・ケアの実現に向けたアイデアや取り組みを共創する場です。参加された皆さまが日々の実践で感じる悩みや気づき、改善への想いを語り、企業がその声に耳を傾けることで、今後の製品・サービスや情報提供の開発・改善に役立てることを目的としています。
本取り組みを通じた現場の声を活かしながら、患者さんと医療従事者の双方にとってより良いケアの循環づくりに貢献してまいります。

開催の背景 「身体拘束最小化」に向けた現場の葛藤と対話のニーズ

2024年の診療報酬改定で身体拘束最小化※1に向けた体制整備と未達成時の減算規定が盛り込まれ、続く2026年改定では、実績に応じた評価(加算・減算)への再編が行われるなど、 医療機関への要請は段階的に強まっています。
こうしたなか、現場の医療従事者は、患者さんの「安全確保(転倒や点滴などの自己抜去防止)」と「尊厳の保護」の双方をいかにして守り抜くか日々模索するなかで、深い葛藤を抱えています。身体拘束最小化は、超高齢社会において誰もが直面しうる課題ですが、最小化を実現するためには当事者となる患者さんのご家族の理解が不可欠です。身体拘束が本人の心身に及ぼす影響や尊厳の重要性について、ご家族を含めて認識を深めていく必要があります。
アルケアは、医療用製品メーカーの立場からこの課題に深く寄り添い、医療従事者の皆さまとともに現場のリアルな葛藤や想いを共有しながら、より良い医療・ケアの未来を共に模索していくために本取り組みを開催しました。

※1 出典:厚生労働省「身体拘束廃止・防止の手引き」 身体拘束は、本人の行動を当人以外の者が制限することであり、当然してはならないことですが、「生命又は身体を保護するため緊急やむを得ない場合」の適正な手続きを経た身体的拘束等は認められています。適正な手続きとは、「切迫性」「非代替性」「一時性」の三つの要件を満たすかどうかを組織等で話し合い、かつ、それらの要件の確認等の手続きを極めて慎重に行うことです。

第2回の開催レポート 初回開催の実績を踏まえた「対話重視」の場へ

今回、全国から54名の参加者が、看護管理者や理学療法士などの立場や役職を超えて対話しました。2025年10月に開催した初回では、「他院の現状を知り、新たな視点で考えることができた」「学会へ参加しても具体的な内容は出ていないため、このような場があると助かる」などの評価があり、参加者56名のうちアンケートに回答した44名の95%以上※2が「次回も参加したい」と回答しました。今回は前回の「話す時間が足りない」という声にお応えし、日頃の想いをじっくり深掘りし、一人ではたどり着けない解決策を見出す「対話重視(テーマ:拘束について、みんなどうしてる?を聴き合おう)」のプログラムへと進化させました。

※2 参加者数:56名/アンケート回答数:44名(調査方法:自社オンライン調査、調査期間:2025年10月5日~15日、調査対象:参加した医療従事者)

開催結果※3

参加者数:54名
次回参加意向:100%(N=アンケート回答者42名)
参加者満足度:86%(N=アンケート回答者42名)
抽出された現場課題:127件(少人数での活発な対話により多数のリアルな課題を抽出)

※3 参加者数:54名/アンケート回答数:42名(調査方法:自社オンライン調査、調査期間:2026年6月24日~29日、調査対象:参加した医療従事者)

参加者の声※4(一部抜粋)

対話から得られた気づきや学びの声
・悩みながら日々を過ごしていますが、活発な意見交換ができました。全国で同じように頑張っている仲間がいると知り、大きなパワーをもらいました。
・他施設の実践や課題を直接聞くことができ、同じ悩みや活動内容の共有ができたことで、日頃のモヤモヤがなくなり心が救われました。

対話の場の運営や取り組みに対する声
・現場で頑張る人の立場に立って、必要な活動に取り組んでいただき感謝しています。
・少人数で他施設の実践や課題を率直に意見交換できる機会は大変貴重で、多くの学びを得ることができました。互いに学び合える場として、今後も継続開催してほしいです。

※4 情報の取り扱い・守秘・活用について、参加者に事前同意をいただいたうえでご参加いただいております。

拘束低減活動への取り組み

看護向け製品を研究開発している医療用製品メーカーだからこそ、アルケアはこの問題から目を背けません。メーカーの立場から、看護の現場で患者さんに寄り添う医療従事者の皆さまとともに「拘束を最小化していく視点」を軸に課題に向き合います。
本イベントを通じて現場の切実な声を直接受け止め、今後の研究活動や、より良い医療・ケアの実現に向けた製品・サービス・情報開発へと還元してまいります。医療関係者の皆さまへの支援にとどまらず、この課題を社会全体で考えていくための認知啓発にも力を入れ、患者さん、医療従事者の皆さま、そして企業にとっても持続可能な医療を目指します。

「身体拘束最小化」の実現に向けて、アルケアが医療現場と共創する3つの取り組み

1.全国の仲間と「これからのケア」を見つける対話と共創の場「ナースともCafe」

現場の孤立感を解消するため、全国の看護管理者や専門・認定看護師が集い、率直な意見や経験を共有できる心理的安全性の高い対話の場を提供します。

2.現場の声を起点とした「双方向型」の製品・サービス開発

「ナースともCafe」でいただいた現場の切実な声やアイデアを直接受け止め、今後の研究活動や、医療現場の「ゆとりと安心」を生み出す新しい製品・サービス・情報開発へと還元していくサイクルを構築しています。

3.「拘束低減活動サイト」等の継続的な情報・学びのインフラ提供

2019年から継続している学会セミナーや勉強会での拘束低減活動に加え、2025年9月に開設した「拘束低減活動サイト」を通じ、学術誌「アルメディア」のトピックをはじめとする有益な情報を継続的に発信し、医療現場の組織的な学びの環境づくりを支援しています。
https://www.alcare.co.jp/medical/kousokuteigenkatudou/

アルケアの拘束低減活動について