~個包装でアイスマッサージ対応もスムーズに、クリティカル期の口渇ケアをサポート~
アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:伊藤 克己、以下「アルケア」)は、ハクゾウメディカル株式会社が開発・製造した液剤付き口腔ケア用綿棒〈クイックスワブ・コンフォート〉を2025年4月30日に発売することをお知らせいたします。
〈クイックスワブ・コンフォート〉は、口中を浄化する液剤を含んでおり、開封後すぐに使用できることから、医療従事者のケアの準備の手間を省くことができます。また、フレーバー付きで、患者さんに味を楽しみながら口腔ケアを受けていただくことができる製品です。
アルケアは、創業以来「親切な製品をつくること」を志し、ケアをする人・ケアを受ける人の潜在的なニーズを察知して磨き抜かれた製品・情報・サービスを提供し、ケアの可能性を豊かにしていく「ベストケア」創造企業です。アルケアの看護領域においては、医療現場にゆとりと安心を提供し、医療従事者の目指す看護を共に創るため、多様な製品や情報をご提供しています。
口腔ケアの課題解決・省力化をサポートし、患者さんのQOL向上と抜管後のスムーズな日常生活への移行を目指す
現在、気管挿管※1を行う患者さんの約30~60%に、抜管後の嚥下障害※2が発生しているといわれています。嚥下障害などの影響から、抜管後も誤嚥性肺炎のリスクが高くなるため、挿管中から抜管後にかけての口腔衛生管理が非常に大切です。
気管挿管の患者さんの口腔ケアには、観察・アセスメント(挿管チューブの保持や患者さんの口腔内を目視できる範囲の確保など)、ブラッシングケア(複数のケア用品の準備など)、口渇対策ケア(口の渇きによる苦痛対策、ケア用品の準備)など複数の要素があり、想定以上に時間や手間を要します。
生命の危機的状態であるクリティカル期におけるケアを担う看護師および患者さんへの認識調査において、患者さんが特に苦痛に感じることとして「チューブによる拘束」「眠れないこと」「アラーム音」「喉の渇き」が上位に挙げられました。その中でも「喉の渇き」に対するケアとして、口腔ケアの一環である「口渇対策ケア」があります。挿管中の患者さんは飲水制限があり、喉が渇いても自由に水を飲むことができないため、看護師が氷片や濡らした綿棒などを患者さんの口元に当てて口渇対策ケアやアイスマッサージ※3を行うことが一般的ですが、準備の手間などから看護の現場での負担となっています。
昨今の医師の働き方改革などもあり、特に少子高齢化地域では医療従事者全体の人員が不足していく傾向にあるため、医療現場では看護業務の標準化・省力化が喫緊の課題とされているなかで、〈クイックスワブ・コンフォート〉を通じて医療現場にゆとりと安心を、患者さんに快適な口腔ケアをご提供します。
※1 何らかの原因で気道に閉塞が生じている、または生じる可能性がある患者さんや、人工呼吸管理が必要となった患者さんに対し、気管内にチューブを挿入・留置し、気道を確保する方法。
※2 食事を飲み込む一連の動作に障害が起きている状態
※3 凍らせた綿棒で口の中や舌を押したり軽くなでたりするなどして冷刺激による口渇ケアを行い、嚥下反射を促す
参考文献:
1) 日本クリティカルケア看護学会:気管挿管患者の口腔ケア実践ガイド.2021.
2) 松尾浩一郎:抜管後の早期嚥下リハビリテーション.人工呼吸 2020;37:37-45.
3) So HM, et al: Perception of stressors by patients andnurses of critical care units in Hong Kong. Int J NursStud 2004; 41: 77-84.
商品特長
商品概要
商品名
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種類
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商品コードNo.
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1函入数
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クイックスワブ・
コンフォート
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レモン風味
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65543
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26本/箱
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ブルーベリー風味
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65544
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26本/箱
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開発・製造:ハクゾウメディカル株式会社
創業72年目を迎える大阪本社の企業で、衛生材料三品と呼ばれている「ガーゼ・包帯・脱脂綿」の販売から始まり、医薬品や医薬部外品、化粧品、医療機器、医療衛生材料の製造・開発・販売をしています。現在は、外皮用殺菌消毒剤や手指消毒剤、環境除菌用ウエットクロス、マスクなどの感染予防製品を主力に、手術用製品、絆創膏製品、介護製品など、皆様の人生の大半に関わる健康へのお手伝いをしております。医療機関や介護施設を中心に医療材料をご提供し、近年は企業向けの受託製造やECサイトへの展開、タイやベトナムへの海外展開など幅広く活動しています。
クリティカル期の口腔ケアをサポートする多様なソリューション
アルケアでは、クリティカル期(生命の危機的状態)などの気管挿管において、患者さんの皮膚を保護し、口腔ケアを容易に行える気管内チューブ固定具や、カテーテル管理の標準化をサポートするカテーテル固定補助テープなど、多様なソリューションを提供しています。
口腔内の環境を整えることは、合併症予防、患者さんの苦痛緩和や抜管後のQOL向上などにもつながるため、気管挿管中のケアを充実させる製品・情報・サービスの提供を通じて、医療従事者と患者さん双方に寄り添ったケアの実現をサポートします。
アルケア株式会社について
1953年に国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」の開発・製造に成功し、1955年に創業しました。ケアをする人・ケアを受ける人の双方にとって「親切な製品をつくる」という創業当時の想いはそのままに、現在は予防から社会復帰にいたるまで、ケアをプロセス視点で捉え、整形外科領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域、看護領域の4つの専門領域で事業を展開しています。「ケアすることの可能性をもっと豊かに。ケアを受けることをもっと前向きに。」アルケアは、そんな明日の形を見据えて、磨きぬいた製品や情報、サービスを社会の隅々にまで広げてゆきます。
看護領域:医療現場にゆとりと安心を提供し、医療従事者の目指す看護を共に創る
医療の領域に関わらず、全ての治療・ケアに接点をもつ看護領域において、看護師の皆さまが目指す「患者さん中心の看護」を実現するために、「ゆとりと安心」を看護の現場と共創します。それにより、看護の現場で組織的な学びが継続できる環境づくりを支援し、共に考え寄り添いながら看護課題を解決し医療安全に貢献します。
【報道関係者の皆さまのお問い合わせ先】
アルケア株式会社 総務広報部 広報課 E-mail :pr@alcare.co.jp
【商品に関するお問い合わせ先】
コールセンター 電話番号:0120-770-863
受付時間:午前9:00~午後5:30(土・日・祝日を除く)