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ニュースリリース

2023年10月25日

オストメイトと一緒に!アルケア、「デコパウチコレクション」に3年連続協力 互いにサポートしあい、誰もが自分らしく健やかに生きられる社会の実現を目指して

アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:伊藤 克己、以下「アルケア」)は、創業以来「親切な製品をつくること」を志し、ケアをする人・ケアを受ける人の潜在的なニーズを察知して磨き抜かれた製品・情報・サービスを提供し、ケアの可能性を豊かにしていく「ベストケア」創造企業です。
アルケアのストーマ※1領域では、オストメイト※2の「自分らしい未来(あした)を応援する」というコンセプトのもと、ストーマケアで必要とするストーマ装具※3のみならず、日常生活をサポートする製品やサービスをカタチにし、オストメイトの生活を生涯にわたって支援することを目指して事業を展開しています。また、オストメイト交流会の開催(オストメイトの集い)、ご相談窓口の設置、オストメイト向け情報誌(向日葵)の無料配布などにも取り組んでおります。
オストメイトは、現在国内に約23万人いらっしゃいますが、社会的認知・理解は十分であるとは言えません。アルケアは、国産唯一のストーマ装具メーカーとして、オストメイトの社会的認知の向上・理解促進のための啓発活動を行っております。この度、その活動の一環として、「デコパウチコレクション2023※4」にデコパウチ制作用の規格外品のストーマ装具「もったいないパウチ※5」を無償提供し、2021年のイベント開始から3年連続で協力することをお知らせいたします。

※1 ストーマとはギリシャ語で「口」を意味し、便や尿を排泄するために手術によってお腹に造設した排泄口のこと
※2 さまざまな病気や事故などにより、お腹に排泄のための「ストーマ(人工肛門・人工膀胱)」を造設した人
※3 ストーマから排出された排泄物や分泌物を溜める専用の装具のことで、ストーマ装具は排泄物を溜めておくストーマ袋(パウチ)と、ストーマ袋をお腹に粘着させる面板から構成されている
※4 オストメイトに関する啓発などを行っている団体「オストメイトといっしょ!秘密結社アッとストーマ」が企画するイベント
※5 品質管理上、商品として出荷ができなかったストーマ装具

デコパウチコレクションについて

「デコパウチコレクション」は、オストメイトが排泄ケアを行うためのストーマ装具を、イラストやシールなどで自由に彩った「デコパウチ」に昇華させ、みんなで鑑賞し楽しむイベントです。オストメイトへの理解を広める目的で、2021年にオストメイトといっしょ!秘密結社アッと♡ストーマにより立ち上げられました。当コレクションでは、オストメイトもオストメイトでない人もボーダレスにつながることで「みんなが丁度きもちよい」社会をつくるきっかけづくりを目指しています。「デコパウチ」を制作することは難しい、という方でも募集作品をオンライン展示会場で鑑賞することができます。参加者の方々が思い思いにデコレーションした「デコパウチ」を鑑賞し、まずは、オストメイトやストーマ装具を「知る」ことで参加してみませんか。

2022年度デコパウチコレクション結果発表YouTube生配信の様子

2022年度のデコパウチコレクション結果発表YouTube生配信の様子
(アルケア所属の古畑選手がゲスト審査員として参加)

【開催概要】

主催       :オストメイトといっしょ!秘密結社アッとストーマ
詳細       :https://www.alcare.co.jp/stoma-care/docs/20231126.pdf
デコパウチ募集期間:2023101日(日) ~ 1031日(火)
オンライン展覧会場:https://sites.google.com/view/dpc2023
展示期間     :20231113日(月) 公開予定
YouTube生配信  :20231126日(日)13:00~ 予定
          https://m.youtube.com/channel/UCv9jeL-W0hftg-itK94q0Xg

自分らしく健やかに生きられる社会の実現を目指す、アルケアの取り組みについて

ストーマ領域においては、1965年に国立がんセンターの看護婦長(当時)からの要請により国産初のストーマ装具「ラパック」を開発後、約60年にわたり装具などの開発に携わってきました。商品のみならずオストメイトの方々にお役立ていただけるケアなどの情報提供・支援を行うべく、1975年に発行した「明るいくらしのためのストーマケアガイド」から50年近く、ストーマとストーマケアに関するガイドブックを継続して発行しています。翌年1976年に創刊したオストメイトの社会復帰支援を目的とした情報誌「明るいくらしの会ニュース」は、創刊から100号を発行し、2020年にその想いを引き継いだオストメイト向け情報誌「向日葵」を新たに創刊して現在も年2回発行し無料配布しています。
オストメイトの方々が「自分らしく生きること」のサポートを目指し、ストーマ造設前と変わらない日常生活を送っていただくためのケア用品や生活支援用品(肌着や入浴用品など)のラインアップ拡充に加え、情報・サービス提供の強化や社会的認知向上のための啓発活動などに力を入れております。
企業全体の活動としては、アルケアに所属するパラアスリート社員による小中学生や社内に向けた「障害の理解を深める」「パラスポーツの魅力」に関する講演・授業の実施や視覚障害の方や車いすの方への声掛けや介助方法の実践などを2016年から継続して行っており、2023年には東京都の「心のバリアフリー」サポート企業として登録されました。これらの活動の一環として、10月を「障害について理解を深める強化月間」と自社内で定め、パラアスリート社員による社内での講演活動をはじめとする啓発活動を毎年実施しています。

去る106日には「障害の理解を深める月間2023~オストメイトを知ろう!~」と題して、アルケアに所属し、脳性麻痺の障害を持つ車いす陸上競技のパラアスリートの古畑 篤郎選手と同じくアルケアに勤務するオストメイトの﨑山 達也さんによる、対談形式の講演会を社員に向けて実施しました。講演では、オストメイトの生活、ストーマ装具、オストメイトマークの認知度・オストメイトトイレの普及率についての課題、災害などの緊急時に周囲の方に協力してほしいことなどを紹介し、オストメイトについて理解を深めました。私たちは、まずはオストメイトについて知っていただくことが、オストメイトの方へのサポートにつながると考えております。今後もアルケアは、オストメイトの社会的認知の向上・理解促進のための啓発活動を継続し、誰もが自分らしく生活できる社会の実現に貢献してまいります。

10月6日に実施した「障害について理解を深める強化月間」での講演の様子

10月6日に実施した、「障害について理解を深める強化月間」での講演の様子

アルケア株式会社について

アルケア株式会社は、1953年に国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」の開発・製造に成功し、1955年に創業しました。ケアをする人・ケアを受ける人の双方にとって「親切な製品をつくる」という創業当時の想いはそのままに、現在は予防から社会復帰にいたるまで、ケアをプロセス視点で捉え、整形外科領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域、看護領域の4つの専門領域で事業を展開しています。「ケアすることの可能性をもっと豊かに。ケアを受けることをもっと前向きに。」アルケアは、そんな明日の形を見据えて、磨きぬいた製品や情報、サービスを社会の隅々にまで広げてゆきます。

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