ニュースリリース
2025年9月24日
アルケア、医療従事者が現場課題や想いを共有し共に考える対話の場「ナースとも Cafe」を開催 ~患者さんの尊厳と医療従事者の想いを大切にした、身体拘束のない看護を目指して~
アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:伊藤 克己、以下「アルケア」)は、医療の現場で働く医療従事者と企業が語り合い、現場での課題や想いを共有しながら、より良い医療・ケアの実現に向けて共に考える、双方向型の対話の場「ナースとも Cafe」を2025年10月5日に開催することをお知らせいたします。
今回は「拘束低減について考える」をテーマにし、患者さんの尊厳などの課題がある「身体拘束」に関わる医療従事者の皆さまと日々の想いなどを語り合っていきたいと思います。
アルケアの看護領域においては、「患者さん中心の看護」を実現するために、多様な製品や情報の提供を通じて「ゆとりと安心」を医療現場と共創します。
拘束低減活動への取り組みとその背景
医療現場での身体拘束は、転倒や転落の防止、カテーテルの自己抜去の防止などを目的として、厚生労働省が定めている「三つの要件※1」に則り、命を守るためにやむを得ず実施されることがあります。
アルケアは2019年より、学会セミナーや勉強会の場で、医療現場における看護師の方々が抱えるジレンマに対し、身体拘束の低減を目指した学びの機会や情報提供などを拘束低減活動として行ってきました。そのなかで、身体拘束を行う影響は患者さんの尊厳を損なうだけでなく、医療従事者にとっても倫理的苦悩による葛藤や罪悪感を生み、ケアへのモチベーション低下を招く要因にもなっているという現場の実情※2に触れてきました。
看護向け製品を研究開発している医療メーカーだからこそ、看護の現場で患者さんに寄り添ってケアをする方々とともに、「拘束を最小化にしていく視点」を軸にした研究活動や製品開発の取り組みを進めていきたいと考えています。
※1 厚生労働省 身体拘束ゼロへの手引き 緊急やむを得ない場合の三つの要件
※2 ナーシングケアセミナー アルケア身体抑制低減活動(3回シリーズ)急性期から介護施設、在宅まで「身体的拘束の最小化」を実践するポイントセミナー配信期間:2024年5月27日~ 6月28日 対象:看護師 視聴後アンケート回答者:500名
2024年の診療報酬改定では、医療機関において組織的に身体的拘束を最小化する体制の整備が求められ、対応が不十分な場合は入院基本料の所定点数から1日あたり40点の減算が適用される新たな制度が導入されました。
現場では、診療報酬改定以前から、患者さんの尊厳を守るために拘束を最小化しようと模索されていましたが、この改定も相まって、医療機関としての組織的な取り組みが求められています。拘束を少しでも減らすために、拘束せざるを得ない要因を取り除き、患者さんと医療従事者の双方にとってより良いケアの循環につながる支援を続けてまいります。
開催概要
第1回 ナースとも Cafe テーマ:拘束低減について考える
日時 :2025年10月5日(日)9:00~12:00
開催形式:オンライン開催(Zoom)
対象 :看護管理者(部長、副部長、師長等)、認知症看護認定看護師、老年看護専門看護師、医療安全・身体的拘束対策チームメンバー、その他テーマに高い関心を持つ看護師の皆さま
参加費 :無料(事前申込制)
▼お申込みフォーム
https://alcare.svy.ooo/ng/answers/tomocafe20251005/
申込み締め切り:2025年10月1日(水)正午12時まで
▼過去のワークショップ開催事例
左上:ナースマガジン46号(メディバンクス株式会社 2024年1月25日発行)より転載
右上:グラフィックレコーディング 岸智子先生
「拘束低減活動サイト」について
2025年9月18日に「拘束低減活動サイト」を公開いたしました。
今回新たに公開した「拘束低減活動サイト」では、医療・福祉の現場で働く医療従事者と企業が語り合い、現場での課題や想いを共有しながら、より良い医療・ケアの実現に向けて共に考える、双方向型の対話の場「ナースとも Cafe」等のイベントのご案内や勉強会・学会セミナーなどの情報をタイムリーに発信してまいります。また、1997年に創刊した医療関係者向け学術誌「アルメディア」掲載情報の中から、拘束低減活動に関わるトピックのご紹介など、拘束低減に取り組む皆さまに向けて、患者さんと医療従事者の双方にとってより良いケアの循環につながる拘束低減活動を継続してまいります。
https://www.alcare.co.jp/medical/kousokuteigenkatudou/
アルケア株式会社について
1953年に国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」の開発・製造に成功し、1955年に創業しました。ケアをする人・ケアを受ける人の双方にとって「親切な製品をつくる」という創業当時の想いを受け継ぎ、褥瘡・創傷領域、看護領域、ストーマ領域、整形外科領域の4つの専門領域で、現場ニーズを製品・情報・サービスへと具現化し、価値を創出しています。予防から社会復帰に至るまでの医療のケアプロセスを看護から支えるインフラ企業として社会とつながり、「人に寄り添う" かんご "を、世界のスタンダードに。」することを目指して挑み続けてまいります。
看護領域:「ゆとりと安心」を医療現場と共創し、看護師の方々が患者さん中心の看護を実現する
医療の領域に関わらず、全ての治療・ケアに接点をもつ看護領域において、「患者さん中心の看護」を実現するために、「ゆとりと安心」を看護の現場と共創します。それにより、看護の現場で組織的な学びが継続できる環境づくりを支援し、共に考え寄り添いながら看護課題を解決し医療安全に貢献します。
【報道関係者の皆さまのお問い合わせ先】
アルケア株式会社 経営企画部 コーポレートコミュニケーション課 E-mail :pr@alcare.co.jp